母は朝起きてから
なかなかスイッチが入らない。


食卓についても
目の前の食事に
意識がいかない。


しばらくじっと座っていて
次に真向かいに掛かっている
鳩時計に向かって
頭を下げて挨拶をする。
母には鳩時計が
背の高い誰かに見えるらしい。
次に両側にいる誰かに
挨拶をする。


次は前を向いて
食事か、と思いきや、
またしばらく前を向いたまま
じっとしている。


私が食べ終わっても
まだ食べ始めない。


向かいに座っている
父はそんな母にイライラし出して


はよ、食べやー


と口を出す。


母は何を言っているのか
わからないので
集中がキレて
混乱する。


(また、いらんこと言うなー💢)


一歩間違えると
虐待になってしまいそうだが、
母が食べ始めるまでは
お茶の入ったコップは
母の手の届かないところに
置いておく。


近くに置いていると
それをいじり始めて
お茶の中にフォークスプーンを入れたり、
お茶をテーブルの上にまいたりして
また集中が途切れてしまうからだ。



母の目の前には
ご飯とおかずの入った器と
フォークスプーンだけ。


私たちの存在も消す。


IMG_7993


すると、
しばらくすると
母の意識が目の前の器に
向き始め、
フォークスプーンをいじっているうちに
食事スイッチが入って
食べ始めるのだ。




一点集中‼️




オヤジぃよ、頼むから
お母ちゃんの気をそがないでおくれー


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